この前会社の同期と遊びに行った。
その際、僕がめちゃくちゃボヘミアンラプソディー(クイーンというバンドの映画)を好きだったのでそれを移動中の車で流していた。
すると同期の一人であるAが「ボヘミアンラプソディーめっちゃよかったよねー!?」と言っていた
だから僕も「わかるー!!!クイーン好きになるよね!!」と言っていた。
すると別の同期Bが「どうよかったん?なんでそんなクイーン好きになったん?」と聞いてきたので、同期Aはこう答えた。
「こう……なんかめちゃくちゃすごくて……めちゃ主人公詳しく知れて………めっちゃよかったよ!!!!!!!!だからクイーン好きになった!!!!!!」
同期Bはそれを聞いて
「いやおまえわかってないやろ!笑」
と言っていた。
なので僕に説明をもとめられたのでこう答えた。
「映画はビジュアルでいうと、ライブシーンの迫力とかはめちゃくちゃすごかったよ。
中身の部分はね、まず普通のこういうスターを扱う映画って、"この人こんなにすごかったんですよー!"って話ばっかり映すけど、この映画はめっちゃ主人公のフレディの内面を描いてた。ほんとに主人公の一生を描く感じ。しかもその内面がめちゃくちゃうじうじしてるから、身近に感じるし、共感できるの。
で、共感した上で、この人たちの曲を聴くと、今までリズムだけで聴いてた音楽が「こういう気持ちで歌ってたんだよね!」って歌詞がわかるようになってくるの。
そこで「すげーー!!!めっちゃ歌いい!!!」ってなるの」
ここまで説明したら、同期Bも「なるほどー!」と納得してくれた。
それで改めて、同期Bは
「やっぱ同期A、わかってないじゃんよ~」
とからかった。
ほほえましい同期同士の絡みで、楽しかった。
でも僕としては一個だけひっかかったのであった。
このワード。
「おまえなにもわかってない」
たいがいの人が、なにかしらで言われたことがあるとおもう。
自分がよくわからない分野に首を突っ込んだときとかは特に。
まあともかく、「考えてない」「わかってない」と言われることがあるとして、僕はたぶんそれは全部ちがうと思うのだ。
それはわかってないんではなくて、たぶん、「言葉にできていない」だけなんだと思う。
僕が同期Aと話して直感的に思ったのは、「僕と同じような部分で共感している」というところである。
僕が解説中も、「そうそうそう!!」と、欲しいところでとても食いぎみに相づちをうってきていたし、まあ諸々の反応を見てそう思った。直感だが。
だからたぶん、同期Aはなにもわかっていないわけでも考えていないわけでもなく、「なんとなくすごい映画を見て、クイーンを好きになったが、理由はうまく説明できない!けどすごいんだ!!!」という状況で、僕が説明したようなところは、わかってはいるのだ。
ただそれを、うまく言葉にできていないだけなのだ。
「え、それって"わかってない"っていうのでは?」
と言われるかもしれないが、僕が言いたいのは、"わかってない"というワードだと、「そもそもこの映画の良さ自体を、直感的にですら全く理解していない」という風に聞こえるがそうではないぞ、ということである。
少なくとも、同期Aは、僕と同じ感情は持っているが、それを詳細に説明できる力がない、というところである。
つまり感情の部分では、僕と同じところにたどり着いているわけである。
それをただ、言葉にする力があるかないかの違いだと思う。
だからそれは"わかってはない"ではなくて、言葉にする力がないってだけなんだよなとよく思う。
なので、大学時代、あらゆることに関して「こいつなんにもわかってないじゃんよ~~~笑」と思ってた人でも、社会に出て勉強して、言葉がどんどん出てくるようになっているやつもいる。
だからまあ、他人を「わかってない」とばかにしとると、めちゃくちゃ実は内には言葉を秘めていて、語彙を得た瞬間覚醒して自分を追い抜くこともあるし、逆に自分が「これ、俺はわかってない………」と思えることでも、たぶんそれはうまく言語化できてないだけだと思うんだよなぁ。
というわけで。
こういうほんのり考えた話でも、みんなガンガン言葉にしていきましょう。
理論たてて考えてみましょう。
話していきましょう。
繰り返すことでどんどん強くなっていくので。
以上。
特にオチはないよ!
すぐに新しい記事かけないときはこういうことも書いてくので読んでってや~~よろしく。