最悪でした。
えーほんとなんでこんな手間かけて観に行ったねんて感じでした。
まあただここは冷静に分析しましょうね~~
こういうときは「顧客が本当に欲しかったもの」と「実際に提供されたもの」をちゃんと比較してみるべきよね~~~~
某有名なアレ
そも、応援上映って最近ポンポンやってるけどこれ絶対めちゃくちゃ作品とファンと時期と客層と宣伝タイミングと箱と音量と…………etc…………まあまじでいろんなものをめちゃくちゃ選びますよこれ絶対。
「なんや!応援上映!おもしろそうやんけ!行ったろ!」
は
まじでやめとけ
まじで
で、どーゆーのを避けてどーゆーのをいくべきかとか色々もんもんと考えたので、失敗例をまず淡々と語っていきます。
目次
①わしが「応援上映ってこんなだよな……」と思っていたもの
②実際に提供されたもの
③わしが本当に欲しかったもの
↑ここまで感想みたいな
↓ここから真面目に考察
④解説:応援上映、コア層のみでしか成り立たない
⑤解説:ファンが"勝手に"盛り上げることはない
⑥意見:応援上映に気を付けろ
⑦お願い:応援上映上級者、意見を求む
(追記 2019/02/11 21:30)
いろいろ意見いただいたので⑦の項目に追加しました。
①わしが「応援上映ってこんなだよな……」と思っていたもの
まあボヘミアンラプソディー知らん人は「クイーンって海外のバンドの映画」ということだけ知っといてください。んで、ライブシーンがたくさんあるってこと。
正直応援上映のことはさっぱりわかってなかったが、Twitterとかで
「こんな感じでした!」
「盛り上がりました!」
とプラスの意見しかみないから勝手に勘違いしてた。
・コアファンしかいない
・みんな当然のように歌詞を覚えている(英語)
・みんな当然のように流暢に歌える
・ライブ版のビミョーなイントネーション覚えてる
(わしはボヘミ2番の「face the truth」が"the………………truth!"ってためるとこすこ)
・全部覚えてるの当たり前すぎてむしろリピーターの独特のノリとかが発生している(全く盛り上がりないところでいきなり叫ぶとか)
・歌詞間違いは論外なので殺される
「河を"歩き"……」「歌詞を覚えろ!!!(怒号)」
・声量が足りないと「もっとロックをしろ」と隣の人からリテイクを要求される
・犬笛になっちまうほどに高音でボヘミアンラプソディーの最後のパートを歌うことを強要される
・「ビズミラ?笑」とか歌詞をバカにしようもんなら契約を切られて石を投げられる
・善き思い、善き言葉、善き行い………
はい、話がずれましたね。
ともかく
みんなめちゃくちゃ詳しいコアファン
というのが僕の想定でした。
それでめちゃくちゃに埋め尽くされてるので「僕はそこにいきたいならしっかり鍛えて行かないと!!!!!!」
というアレがありました。
なんで僕は歌詞を見ながらCDを聞いて何度も歌ってみました。口ずさみまくりました。車の中では何度も聞きました。
そもそもこの映画きっかけにQueenハマったので、歌もなにもさっぱり覚えてないんですよ。ウィーウィーウィーウィルロッキュー(ズンズンチャ)とかしかわからんわけで。
しかし日本語の歌と違って「何回か聴いとけばええやろ」ってもんではない。
英語の歌は難しくて、何度か聴いて覚えはしても歌えないんですよね。耳だけで聴いても何て言ってるか変換できないし、歌詞だけ見てもどう発音してるかわからない。
実際に歌ってみてどう違うのかなーとか見たりして「ここカタカナ発音ではア、リトル、ってなるけどほとんど発音してないやん!」とかなって、ちゃんと見た目と実際の発音を一致させることが必要でした。
それでどんどん覚えていき。
そんで
Don't stop me now
Killer Queen
↑このあたりは一曲ほぼちゃんと歌えて
↓このあたりは一番だけとかサビ周辺
Somebody to love(1番は完璧)
Radio GA GA
Keep yourself alive(早口過ぎてムズい)
We are the champion(サビわかりゃなんとかなるやろ……)
etc....
他にもちゃんと歌えるようになったのはあったけども。ともかくそんな感じで「イーチ、モーニング、ザ…………」みたいなカタカナ英語からはなんとか卒業して、見れる形にはなったわけです。
②実際に提供されたもの
まあ「提供」というと誤解があるのだけど。だって観客のノリそのものは商品ではないわけだし。売ってる側は場所を提供しているだけで、そこに盛り上がらない客が来ようが文句はつけられない。
つまりはどういうことかというと、客が控えめすぎたのだ。
製作側がめちゃくちゃわかりやすく歌詞を出してくれてさも「ささっ、ここが歌いどころですぞ殿、お手並み拝見………」といわんばかりの状態を作ってくれているにも関わらず、みんな全然歌わんのですよね。サビも。
?
あれっ、コアなファンばっかりやないの……?
エーオ!とか歌詞覚えんでええのに声ださないの?????
なんで声が出らんの………??????
いや、え?
え?
ほんとそんな感じで疑問符だらけでした。
わからん人のために言うと「エーオ」って、Queenのボーカルのフレディマーキュリーが「エーオ!」って言ったら「エーオ!」って返す。「エエエエエオ!!!!」って言ったら「エエエエエオ!!!!」って返す。そのノリでいきなり「リーロリロリロリロリロ!」とか言ってきても「リーロリロリロリロリロ!」って返す。
ようは復唱するだけです。英語なんてわからなくていい。ただ真似するだけ。
そこでも僕結構叫んだんですが、めちゃくちゃ目立ってしまいました(みんな全然エーオって言わない………)
一部のコアファンらしき人がリードして手拍子とかめっちゃでかい音でしてくれてるのに何でしないの………………
いやほんとにみんな何しに来たの?????????
俺他にも歌詞めっちゃ歌ったからそれに釣られて誰か歌ってくれるかと思ったらそれもナシ。
いやwe are the champion のサビぐらいわかるやろ………………
ともかく
クッソ静かでお葬式か???????
という感じでした。
ライブエイドのシーンで、ようやく動きとか手拍子出てきて、いや遅すぎ…………って感じ……………………
いやこれ一人でカラオケいった方がよっぽど盛り上がるわ……………
③わしが本当に欲しかったもの
結局応援上映に求めていたのは「ライブ感」です。もっと声が出て、手拍子が出て、観客が一体となっていくような雰囲気。
しかし客は終始一体になることはなく、静かな客と声出す客がバラバラなままぐだぐだおたおたしてるだけで、クソみてーな空気しかありませんでした。
自分がクイーンのライブ感を体験していないからこそ体験したいし、それをこちらからも提供する力になりたいという思いで応援上映にいき、声出しも頑張ったんですが、そんなこと思ってたのは僕だけで、あとの人々はそれを見たいだけの人が多かったのかもしれませんね、はははははは。
④解説:応援上映、コア層のみでしか成り立たない
たいがい愚痴吐いたんで真面目に考えましょう。
もちろんわしも「なんで声出さんねん!」と思いつつも、それは一概に「声出さんやつが来とる!クソ!」という話ではなくてそもそも応援上映ってめちゃくちゃハードル高いのでは問題があると思います。
まず第一に、声をどこで出していいかがわからんのですよね。
今回ライブ映像があったからライブのノリでいいんだな~~~というのがありましたが、たぶん他のアニメなどではかなり難しいところがあります………
しかもライブ映像ったって、あくまで映画なので一曲通しでずっとライブ映像流す訳じゃなくて、途中で他の登場人物にフォーカスして曲が小さくなったり、いきなり場面転換したり、はあるわけです。
場面転換とか特に鬼畜で、ライブ映像中は目立たない自分の声がとたんに目立って「ヒェッ…………黙ろ…………」といきなり葬式になるわけです。
それを考えると、応援上映というもの自体が、リピーター向きです。しかも相当なコア層向けの。
そういう場面転換や、台詞、雰囲気、それらをわかった上で盛り上げるわけです。
次に何が来る!とわかった上で声を出す。
それによって盛り上がるところは盛り上がり、そうでないところは静かに。という抑揚がつけられるわけです。
そしてそれらのファンのみで大量に埋め尽くされた場合は、応援上映初回のライトファンも、コアファンに釣られて楽しめる。そして新たなコアファンとなる。
そういう循環が回っとると思います。
んで、このボヘミアンラプソディーはいかんせん有名になりすぎた。かつ、もうそれが完全に世間に広まっている時期。とどのつまり、今の時期に「応援上映、初めてだけどいってみようかな……」というライトファンが多すぎたのが要因かなと思います。
ライトファンが悪い、というわけではなくて、時期的にそっちが多かったために、空気を作り出してくれるコアファンがそんなにいなかったのが不味かったかなと思います。
⑤解説:ファンが"勝手に"盛り上げることはない
これはいろんな作品に言えることですが
「ファンが勝手に盛り上げてくれる」
と勘違いしとる製作陣は多いです。
応援上映もそのひとつだと思います。
この前某映画祭で「ペンギンハイウェイ」の応援上映とかやってましたが、あれ応援するタイミングないでしょ…………
よほど長く続いた作品でなければ、「お決まりのネタ」みたいなものは出てきません。
例えば「天空の城ラピュタ」が地上波で流れたときはみなさん「バルス!」とか言いますよね。Twitterとかで。
あれも長年繰り返すことでそれが馴染んでいって「お決まり」になったわけです。
応援上映は「お決まり」の塊です。
(おきまりのかたまり………なんだか中臣鎌足みたいですね)
つまり、「お決まり」すらできていない作品を、「とりあえず応援上映にしときゃオタクが勝手にネタ作るやろ!」ということはないです。絶対にないです。
それをするのであればよほど繰り返し繰り返し上映しまくって、お決まりネタができるまで待つか、あるいはこちら(製作陣)から誘導するしかないのです。
例えば、今回のボヘミアンラプソディーでは、冒頭にもあげたように英語の歌詞ですからなかなか覚えにくい歌いにくいわけですが、そのため普段の上映では出ないのに応援上映用に歌詞が字幕として表示されるようになっているのです。
わざわざカラオケみたく今どこ歌ってるかわかるようにたどってくれるし。
そういうところで製作陣の努力が見えたのでみんなもっと歌ってくれると思ったんですが………………うーん。
⑥意見:応援上映に気を付けろ
えーと前の項目にだいたい書いちゃったけど。
ようは応援上映の形として
1、めっちゃ人気なのでやる
2、盛り上げるためにやる
の二つがあるとして、特に後者の2、のような作品だと、盛り上がりポイントがわからなくて苦戦するかなと思います。
通常は①盛り上がる②熱狂的なファンが集まる③うーん、熱意にこたえて応援上映しましょう!!!
です。それが「1、めっちゃ人気なのでやる」という状態です。
しかし「2、盛り上げるためにやる」となると
①イマイチ盛り上がらない②熱狂的なファンが欲しい③うーん、応援上映やるから来て!
という状態です。
何が違うかというと「1、めっちゃ人気なのでやる」ではすでに声出ししたり仕切ってくれるような熱狂的ファンが出てくる可能性は高いですし、そもそも人気な中で開催しているので、発声しやすいところや雰囲気もすでに完成されている可能性は高いです。
しかし「2、盛り上げるためにやる」だと、そもそも盛り上がっていない、熱狂的なファンもいるかどうかわからない、そしてどこで発声すべきかもわからない、という可能性も高いわけです。
ボヘミアンラプソディーは初回こそ「1、めっちゃ人気なのでやる」という状態だったでしょう。去年の11~12月ごろとか。しかし、今地方で応援上映をやるのは「2、盛り上げるためにやる」という意味が強く、結果として今回僕が見たようなハズレ回になってしまったのかなと思います。
そもそも地方でそんなに盛り上がっていない、地方に熱狂的なファンも集まっていない、だもんで応援上映初回ファンばかりでどこで発声すべきかわからない…
そういう状態だったかなと思います。
「2、盛り上げるためにやる」の場合、むしろこんぐらい自由に発言してくれる人たちが初回はいないと厳しいと思います。
こんぐらい自由だとみんなの声も出やすい。そんで声がさらにでる。
僕が行った回は本当にめちゃくちゃ静かで、普通に手拍子するだけで目立つとか言う回でした。
そういう外れ回引くとほんま死にます。
なのでみなさんも気を付けてくださいね。
良い応援上映の形!!!!
①映画の、作品のノリをわかってる人が多い!
②どこで盛り上がるかわかりやすい!
③発声する人が多い!
悪い応援上映の形!!!!
①初見か二回目くらいの人が多い!
②みんな声を出さない!
③どこで声出せばいいかわからない!
互いに③が非常に重要かなと。
声だしポイントが決まってればいいんですが、それすらわからない場合シリアスシーンでいきなり叫び出すようなそのくらい自由な人が先導してくれないとなかなか難しい。
応援上映、観に行く前にちょっと待って!
あなたがライト層であることは決して悪いことではない。
ただその映画、ほんとにそんな声出す映画?盛り上がるポイントわかる?わからなかったら、逆にコアなファンってたくさん集まりそう?
そこら気にしとくとハズレを引かないのかなと思います。
んで、もしこれから何かの応援上映行かれるなら
発声をできるだけお願いいたします………
特に隣の人や後ろの近くの人が発声してたらこっちも発声してあげてください。その人たちも「これ発声していいのかな…」と思いつつやってるひともいると思います。そのお手伝いをしてあげてください。
黙ってるとその発声してくれたひとすら黙って、お通夜になってしまいます。
そうならないよう、どんどん発声すると一人が二人になり、発声が大きくなり、それにつられてさらに発声するひとが増えて………といい循環がまわり、結果的にあなたも盛り上がると思います!!!!!!
ハズレ回を引いても、もしかしたら盛り上がるかもしれません!!!!
ハズレ回を自らの力で当たり回に!!!!!!
流れはお前が作るんだ!!!!!!お前がこの映画を盛り上げるんだ!!!!そうだ!!!!!!!!!この映画を主役にするのだ!!!!!!そのためのお前はジャンヌ・ダルクだ!!!!
声を出さぬ民は怯えている!!!!そんな民を先導せよ!!!!!!
声をあげるのだ!!!!!!高々に!!!!!!!!
⑦お願い:応援上映上級者、意見を求む
いやぼく失敗回しかみてへんので、何回もいってるひとは「こういうとこの映画館が盛り上がるよー」とか「こういう作品はやばいよー」とか色々あると思います。だもんで意見がほしい。
よろしく。
(以下追記)
・キンプリはよかったよ!
KING OF PRISM というアニメですが、結構応援上映をしやすい作りになっており、”観客が声を返す”という前提で作られてるらしい。
例えばセリフとセリフの間にしっかり間を置いたり、とか。
確かにそういうのがあるとやりやすいかもなあ。
・成田の劇場、ボラプよかったよ!
成田の劇場でのボヘミアンラプソディーの上映がよかったらしいです。
行かれた方のお話によると、「応援上映、ビミョー…」という経験をされた(ようははずれ回を引いた)方々が成田の劇場に集結したとかなんとか。
ほー。なるほどですね。
地方だとあるだけでもありがたいので、遠征するのが一番ですかね…
おまけ
ボヘミアンラプソディーくそいいので観てね………
オタクの人々には絶対刺さると思うの…フレディはずっと人の愛しかたがわかんなくて、メンバーが結婚して家族もつのすら嫌で、性的マイノリティでさらに孤立して、そんなウェーンって気持ちを曲にしてるからぼくらオタクにめちゃくちゃ刺さるの………………洋楽ってあまり歌詞の意味を気にして聴かないと思うんだけど、この映画見てから「ボヘミアンラプソディー」聞くとほんとに刺さるから……………………….
ちなみに映画用に作ったCDがあってね、このCDね、ライブのね、CDなんだけどね、生音源だしね、ライブ20~30分の生の音が入ってるの。つまりね、マジのライブをこのCDで楽しめるわけ、わかる????????
聴け!!!!!!!!おら聴け!!!!!!!!